「Catch the Sports」の第2回目(13日午後8時から放送)の収録を行いました。今週のビジネス・コメンタリーは「FA制度」です。「FA制度」の放送用資料を読みたい方は連絡(自己紹介含め)下さい。メールで送ります。
今回、日本プロ野球組織(NPB)と日本プロ野球選手会(選手会)がFA取得年数を従来の9年から、8年(2007年以降入団の大学卒と社会人は7年)に短縮することに合意しました。補償金の減額も併せ決まりました。
FAは、MLB誕生(1903年)前に経営者によって作られた保留制度に対する長い戦いの後に選手たちが獲得した、球団移籍自由の権利(資格はMLB在籍6年)です。MLBでは1976年シーズンから導入されました。
FA取得までに100年掛かっています。その間に、MLBの独占禁止法適用除外を決めた最高裁の判断、独占禁止法違反を訴えた2つの人権裁判、スポーツ界初の団体労働協約締結、団体労働協約の下での第三者調停制度の導入、を経ています。アメリカの労働政策がそれらの動きに影響を与え、更には、アメリカの司法(連邦と州の裁判制度)の二重構造が関係しますので、FA獲得は人権が絡む壮大なドラマです。
MLBの選手たちは「獲得した」権利ですが、NPBの選手たちは「与えられた」権利です。
FA活発化の条件は、球団に支払能力があること、及び、有能な選手が存在すること、です。現状は、NPB球団の大多数は赤字経営です。したがって、FAを取得しても一握りの球団にしか移籍できません。逆に、新しいFA制度は「戦力の不均衡」を助長しかねません。
選手会はFAの活性化のために経営者に経営改善を訴え続けることが肝要ではないでしょうか。







