ニューヨークの司法当局が手抜き検査、偽造報告、不正請求の疑惑で捜査に乗り出した安全調査会社に関係する建物に来年4月に開場を予定しています新ヤンキー・スタジアムが含まれていたために話題になっています。
唯、ここで話をしたいことは疑惑ではありません。(1)この新球場には12億ドル(約1,300億円)が投入されること、(2)アメリカではここ10年間にMLB関係だけで新球場建設に46億ドル(約5,000億円)投下していること、です。
1998年から2008年の10年間に、MLB関連では以下12の球場が建設され、合計の費用は46億ドルに達しています。
National Park 2008 $6億1,100万ドル
Busch Stadium 2006 $3億6,500万ドル
Citizens Bank Park 2004 $4億5,800万ドル
Petco Park 2004 $4億1,100万ドル
Great American Bank Park 2003 $3億4,600万ドル
Miller Park 2001 $3億9,200万ドル
PNC Park 2001 $2億6,200万ドル
AT&T Park 2000 $3億3,000万ドル
Comerica Park 2000 $3億ドル
Minute Maid Park 2000 $2億6,600万ドル
Safeco Field 1999 $5億3,400万ドル
Chase Field 1998 $3億5,500万ドル
上記に新Yankee Stadiumが加わります。ところが、Yankeesは通常の3倍以上の建設費を投入します。金満体質のYankeesは球場建設でも金満ぶりを遺憾なく発揮します。
MLBの格差是正は遠退くばかりで、New Yorkだけがアメリカの中でも別天地であることを示しています。
それよりも大事なことは、スポーツが一大公共事業であることです。MLBだけでも10年間に約5,000億円の新規投資。MLB・NBA・NFL・NHLの4大プロスポーツ合計で2兆円に達します。海外偏重だからこそ、今、日本は内需拡大に力を注ぐべきです。そして、スポーツを内需の柱に置くべきではないでしょうか。
皆様への通知が遅れて申し訳有りません。5月11日に、住居もオフィスも下記に移転しました。
270-0137 千葉県流山市市野谷660-1 B-811
電話とFaxは、04-7103-8300
になります。(別途、皆様には移転通知の葉書を送付します)
朝と夜の駅送迎の運転をしたくない、しかし、友達の居る街から遠く離れたくない、との愚妻の強い要望によって、つくばエクスプレスの「おおたかの森」駅から徒歩5分のアパート8階に引越しました。180度の眺望が売りです。
愚妻と二人ですから、室もあります。オフィスも移すことにしました。そこで、元の家は売りに出し、目黒青葉台のオフィスは賃貸に出すことにしました。これで、ワインパーティは難しくなりました。
昨年11月に父が他界し、父の後を追うように、今年の4月に母が死去しました。人間は思わぬ所に色々な関係・縁があるもので、大変な量の処理がありました。
社会保険庁の信じられないほどスローな仕事、腹が立つほど煩雑な手続きが必要なゆうちょ銀行、意外と早い処理ができる銀行、とても親切でサービス精神旺盛な市町村の窓口。世の中様々。数ヶ月の間に良い経験をさせてもらいました。
今少し父と母の事務手続きが残っていますが、引越しの片付けがほぼ終わりましたので、ブログを書けるようになりました。だから、気合充分で学校の授業に臨めます。そして、7月からのラジオ番組に全力投球です。絶好調です。
ヨーロッパサッカーの経営を教えていますと、ヨーロッパの政治・経済・歴史・文化がとても気になります。しかも、ヨーロッパについての「知的好奇心」が強くなるのを時々感じます。
ヨーロッパは、60年前まで、ギリシャ・ローマの時代以前から数千年に亘って、宗教と言語が異なる民族同士ばかりでなく、同じ民族でも綿々と争ってきました。不思議なくらい、戦いの連続でした。ところが、第2次世界大戦後、ヨーロッパは突如EUの旗の下に1つの連合体を目指し始めました。形態は、アメリカ合衆国の連邦と州との二重構造に類似していますし、会社組織で言う所の、ホールディング・カンパニーに似ています。
EUの理念の実現は、従来の国家単位の掟や障害物の破壊・除去が伴います。ヨーロッパの人々はヨーロッパ内の国々を自由に移動でき、職業も自由に選択できます。サッカーではボスマン裁定により、選手移籍が活発化しました。それに刺激を受け、世界中の一流選手がヨーロッパを目指すようになりました。
そうなりますと、1つの国家内の少数異民族に対する圧迫や使用言語への抑制はあまり意味のないものになります。言語と宗教が異なる民族が独立を目指すことを阻止する大義も徐々に薄れていきます。現実に、ユーゴスラビアは多くの国に分割しましたし、スペインでは地方の多くに広範囲な自治権を認めています。
一方で、EUの憲法となる新基本条約であるリスボン条約をイギリスは批准し、アイルランドは国民投票で「No」の結果が出ました。これからも一進一退が続くでしょう。だが、5年や10年の長さでヨーロッパを見ますと、着実に前進していることが分ります。
目を中国に転じましょう。多くの少数異民族を国内に抱える中国は、北京オリンピックを控え、地方の異民族の不穏な動きに神経質になっています。警備の強化や大地震の影響もあるのか、チベットからの報道も少なくなってしまいました。
だが、異民族の主張はオリンピック後も続くでしょう。その時、中国はどう動くのでしょう。EUと違う動きをするのでしょうか?
統合・再編成の過程では摩擦も起りますが、国の恒久的安定のためには宗教・言語・歴史・文化の異なる民族を国の組織の中に平和裡に組み入れていく必要があります。
EUの壮大な実験は中国に格好の見本を与えているように感じます。
野球をこよなく愛する人々が集う「野球文化学会」の年次総会に出席しました。今年で9回目を数える学会です。私は3年連続で出席しています。
会員は多士済済。多くが執筆を生業とされているため、原稿料が無料にも拘らず、機関誌、「Baseballogy」は400ページを超える分厚い本になっています。
仲間内の本ですから、相当厳しい意見や評論が掲載されます。また、ここまでやるかと思われるほど、細かいデータを駆使して選手を崇め奉る人もいらっしゃいます。だから、総会では、Baseballogyの論集が話題になります。
昨年の日本シリーズ完全試合目前での投手交代を論じ、過激な評論で有名な玉木正之さんから、「私のも過激でしたが、先生は私よりも過激でしたね」と嬉しいコメントを頂きました。
私の論文は、「野球界をリードすべき高野連、その戦略について」と題して、「高野連は大いに稼ぎ、大いに散じなさい」、と言うものでしたので、高野連を良く知る人たちには革命的な論調だったのでしょう。
しかし、日本のスポーツ産業を大きくするためには、プロリーグのみならず、高校や大学レベルのスポーツも大いに稼ぎ、稼いだお金を散じなければなりません。そうしないと、スポーツ経営を学ぶ学生の就職機会が増えないことになります。
「Baseballogy」に投稿した論文を読みたい人は連絡下さい。メールで送付します。
2007年2月から空席となっていましたプロ野球のコミッショナー職に前駐米大使の加藤良三氏が7月1日に就任することが決定しました。外交官出身としては、下田武三氏以来となります。プロ野球界は問題山積ですから、大活躍を期待します。
コミッショナー職の元祖、アメリカでは、リーグ全体を1つの会社と見なして、コミッショナーを「CEO、会長」と同じ扱いにしています。今、プロリーグのビジネスの中心はテレビです。チケット販売と球場内物品販売は球団に任せ、テレビを核に、マーチャンダイジングとスポンサーシップの3つの権利を全国市場と世界市場でコミッショナーが現金化しなければなりません。だから、コミッショナーは、リーグ内部では、裁判官とビジネスマンの役割をこなしています。最近はそれだけではありません。コミッショナーはオーナーが選びますので、次々とオーナーが喜ぶ(球団価値の上昇に繋がる)提案をし、同時に、外部のファンに向って説明責任を担うスポークスマンの役目も勤めます。
アメリカ4大プロリーグの現職コミッショナーは、提案型の性格で、且つ、仕事中毒に近い働き者です。いずれもオーナーから絶大な支持をえています。だから、以下のように、在任期間が恐ろしく長くて、同時に、一流企業のCEO並みの年俸を取っています。
2007年6月現在の4大プロリーグのコミッショナー
コミッショナー 在任期間 年俸
NBA David Stern 1984~ $1,000万ドル
NFL Paul Tagliabue 1989~2007 $1,030万ドル
MLB Bud Selig 1992~ $1,450万ドル
NHL Gary Bettman 1992~ $590万ドル
私は、加藤氏に裁判官+ビジネスマン+スポークスマンの役割を期待します。そして、加藤氏にSeligさん同様、平均選手年俸(現在、3,350万円)の5倍の年俸を取っても誰からも文句のでないコミッショナーになって欲しいですね。期待し過ぎでしょうか?







