新聞報道によれば、イングランド・プレミアリーグが2011年から海外での公式戦開催を検討しているそうです。現在、20チームがホーム・アンド・アウェー方式で年間38の試合を行っていますが、各チーム39試合に増やして、増えた10試合を世界各地で行うと言うものです。
いよいよプレミアリーグも海外に本格的進出です。プロリーグの海外での公式戦開催はNBAが1990年に東京で行ったのが最初です。その時の日本側の責任者が私です。NBA側の責任者が現在NHLコミッショナーのGary Bettmanです。余談ですが、彼とは1886年以来長い親交が続いています。今年の春休み期間中、帝京大の学生をインターンとしてNHL本部(ニューヨーク)に1ヶ月間受け入れてくれます。また、3月初旬に彼とニューヨークで意見交換を行う予定です。
NBAの後、MLBとNHLが公式戦を日本で行い、NHLは昨年ロンドンでヨーロッパでは最初となる2007-08年シーズンの公式戦開幕試合を実施しています。
海外での最初の公式戦が行われた1990年当時、ヨーロッパのサッカー界はイタリアのセリエAがリードしていました。プレミアリーグの誕生が1992年ですから、その時、「プレミアリーグ」は存在していません。
プレミアリーグの1991-92年の収入は1億7,000万ポンド(約390億円)です。日本のJリーグが1993年開始ですが、収入の面では大きな差がありません。プレミアリーグの規模は当時小さなものでした。ところが、2007-08年には17億6,500万ポンド(約4,060億円)に達する見込みです。驚くべき伸びを示しています。
ヨーロッパのサッカーリーグでは、一般的に、放送権をクラブが管理しています。しかし、プレミアリーグは放送権・マーチャンダイジング・スポンサーシップをリーグが一括管理しています。ビジネス形態がアメリカのプロリーグと同じですから、海外での公式戦開催も比較的容易です。海外での試合開催がテレビ・マーチャンダイジング・スポンサーシップの収入増大に直結することを各クラブが理解し易いからです。
テレビを梃に収入を拡大してきたプレミアリーグがテレビをビジネスの中心に置くアメリカプロリーグに益々似てきました。日本のプロリーグが更に引き離されることになりそうです。







