昨日(23日)プロ野球のオーナー会議が開かれ、野球協約の改訂素案が了承されました。新しい野球協約では、オーナー会議を最高議決機関と規定する一方で、コミッショナーはオーナー会議や実行委員会の決定事項に対する執行責任を持つことで、言わば、行政の長になることを明確にしました。従来の司法的役割は、諮問機関を設け、その報告を受けて判断する形を取ることになります。
アメリカのプロリーグのコミッショナーもオーナー会議の決定事項に従いますので、日本のプロ野球のコミッショナーと同じく行政上の長であるとも言えますが、実際は大きく異なります。
オーナーは株主であり、オーナー会議は株主総会です。コミッショナーはリーグと名付けられた企業体の会長です。コミッショナーは常にオーナー会議にリーグ全体の繁栄のための提案を行い、実質的に、オーナー会議を主導しています。別の見方をしますと、コミッショナーの経営的行動・指導をオーナー会議は追認する立場を取っています。
同時に、リーグ全体のコンプライアンスをコミッショナーが監視しています。アメリカの人たちは、リーグに法的問題が生じた時にコミッショナーが直ちにメディアを通じて顧客であるファンに問題発生の経緯と対応策を伝えることが大事と考えていますので、今では、コミッショナーは裁判官+ビジネスマン+スポークスマンの3役をこなしています。
日本のプロ野球では、根来氏がコミッショナー代行を継続して行うことが決まりましたが、MLBは、今月の17日、バド・セリグコミッショナーの任期を2012年のシーズン終了まで延長することを公表しました。また、彼の年俸も1,450万ドル(約16億円)と決まりました。1992年に彼がコミッショナー代行に就任した時のMLB収入は16億ドル(約1,760億円)でした。2007年の収入が60億ドル(約6,360億円)です。
MLBコミッショナーの年俸、16億円に読者は納得ですか?
それにしても、代行職継続の根来氏はセリグコミッショナーに比べ陰が薄いですね。
来月29日からアメリカに行きます。NBA、NHL、NFLの経営責任者と「コミッショナーシップ」についても意見交換したいと思っています。







