2007年7月5日(木)
プロスポーツとフランチャイズ :
プロスポーツリーグはフランチャイズ制を取ります。フランチャイズは地域独占営業権を球団に与える制度です。日本のプロ野球はアメリカに倣ってフランチャイズと言いますが、サッカーのJリーグはホームタウンと言います。しかし、経済学的見地では、フランチャイズ制もホームタウン制も同意義です。なぜなら、プロ野球とJリーグは両方とも地域独占の営業(チケット販売)を認められているからです。
プロスポーツリーグの商品は「試合」です。ビジネスが試合を軸に展開します。現在、プロスポーツリーグは、次のようなことを行って収入を得ています。
- 試合のチケットを観客に売る
- 球場内で観客に物品を販売する
- テレビやラジオの放送権をテレビやラジオ局に売る
- マーチャンダイジング商品のライセンス契約を結び、ロイヤルティを得る
- スポンサーシップ契約に基き、企業からスポンサー料を得る
この5つの営業行為の内、1つ目のチケット販売と2つ目の球場内物品販売では、球場に試合を見に来てくれる観客がお客さんです。観客の大半は交通手段を使って2時間程度の所に住んでいます。顧客はフランチャイズの区域に住んでいる人たちなのですから、フランチャイズ制度の下では、各球団が地域密着の営業を行うことは、経営的にみて、当たり前のことなのです。
Jリーグがホームタウン制と言ってことさら地域密着を強調しますが、プロ野球も地域密着の営業は当然の仕事です。この制度の下では、球団は1つ、そして、顧客はたくさんの関係ですから、球団は、経済学的に最も強い立場である「売り手独占」を維持できます。
本文は2007年7月5日の金沢工業大学の講義内容の一部です。
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投稿者:大坪正則 | 9:13







