アメリカ人はフットボールが大好きです。フットボールは攻守共に11人でプレーをします。攻撃側が4回のプレーで10ヤード前進すれば、再度4回のプレー権を得ます。敵陣内にボールを進め、エンドゾーンにボールを持ち込むとタッチダウン、得点になります。攻撃側は、大局的戦略を組み立て、1回毎に戦術を変えます。200を超える攻撃パターンから1つを選び、全員が確認しあって、敵陣営攻略を目指します。一方、守備側は、攻撃側の意図を見抜いて前進を阻止したり、ボールを奪いにいきます。こういった攻守の駆け引きが戦争に似ていること、また、選手に冷静で明晰な頭脳(記憶力・理解力・判断力)が要求されること、が相俟って知れば知るほど、攻守の指揮官の気持ちになって見てしまうのがフットボール観戦の面白いところだと言います。
シーズンが始る9月以降の週末、テレビのスポーツ番組はフットボールの1人占めになります。金曜日が地元高校、土曜日が大学、日曜日と月曜日がプロのNFLです。NFLにはMLB(野球)のようなファーム制度がありません。大学がNFLのファームの役割を担っています。今年の9月1日にNFLの新しいコミッショナーに就任したロジャー・グッデル氏は筆者に「学生には大学在籍中に、充分に成熟し、経験を重ね、自分を鍛え、能力を高めた上でNFLに来て欲しい。なぜなら、直ぐにスーパースターを目指して欲しいからだ」と語ったことがあります。このように、大学フットボールはNFLに直結しています。
この記事は「英語教育」2006年12月号に寄稿した原稿ドラフトです。
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