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1 スポーツから生じる権利

スポーツを現金化する時、その源となる行為は「試合」である。同時に、試合で演じる「選手」そのものの魅力も現金化を促進する。現金化は経済行為であり、資本主義社会の原則に従って行われる。資本主義社会では顧客のニーズに最も適した商品を適正な価格で供給することが最も重要であり、顧客の期待に添えない企業は淘汰されることになる。
スポーツの世界も同じである。スポーツにおける顧客は誰なのか、顧客は何を望んでいるのか、顧客はどこに存在するのか、等々、スポーツ界も一般企業や産業と同じく、顧客に対するマーケティングを行い、収入の最大化を計る必要がある。収入の最大化はプロのリーグや球団だけの使命ではない。アマチュアでも同じである。プロとアマチュアの違いは得た収入の配分の仕方が異なるだけだ。
例えば、アメリカのプロリーグと大学を比較すれば分かり易い。アメリカの4大プロリーグは2001年に136.6億ドル(約1兆4300億円)稼ぐ一方、
大学は107.1億ドル(約1兆1300億円)の収入を得ている。
プロリーグの収入は60%近くが選手に年俸の形で還元され、残りの40%がリーグや球団の維持・管理、旅費・食事・宿泊等選手に関る経費、舞台となる球場への支払に費やされ、更に残った金額が球団に利益として残される。
一方、大学は選手に年俸を払う必要はない。但し、優秀な選手には授業料免除のみならず奨学金交付が有り得るが、収入全体から見た場合かかる特別経費は微々たるものだ。勿論、球団数で122の4大プロリーグと比較して大学の数は数えられないほど多い。従って、大学一校当りの収入はプロリーグの球団と比較した場合少なくなるのは当然だが、多くの大学は得た収入を設備や施設の充実に投資している。特に、フットボールとバスケットボールはプロ顔負けの人気がありテレビ放送権やマーチャンダイジング商品の収入のお陰で立派な設備を誇る大学もある。スポーツから得た収入での設備や施設の充実は、結果として学生に還元される図式であり、大学全体の豊かな環境作りにスポーツが大いに貢献していることになる。

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プロスポーツリーグ(プロリ-グ)のビジネスが成功しているか否かの判断は、リーグ・球団が黒字であるか否か、と同意義である。黒字は、収入増と支出減を進め、収入が支出を上回ることで達成となる。この原則はどの産業にも、また、どの企業にも当てはまる。プロリーグも例外ではない。しかし、日本のプロリーグ(野球とJリーグ)の実態は目標とする黒字化と乖離している。

プロリーグの収支構造は、概ね、以下のような形で表すことができる。
収入
チケット販売
テレビ・ラジオ放送権
マーチャンダイジング
スポンサーシップ

支出
リーグ・球団維持管理費
選手年俸・契約金
試合関連諸費用
球場・アリーナ使用料

2001年、アメリカ4大プロリーグの収支は次の通りだった。

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