9月14日放送の「Catch the Sports」のゲストは、ミズノの上治専務でした。ミズノが進めるブランド戦略と海外戦略について専務に話をしてもらいました。
近年、日本のスポーツ用品メーカーは海外、特に中国を中心とするアジア地域での販売に力を注いでいます。長い間、ミズノが業界1位でしたが、現在、海外での売上を伸ばしたアシックスが首位に立っています。売上に占める海外売上は、アシックスが50%、ミズノは35%です。
国際化を推進する時、最も重要なことは自社「ブランド」の確立です。コーポレート・ブランドの浸透なしに、プロダクト・ブランドの継続的売上拡大は期待できないからです。
上治さんからあまり踏み込んだ発言はありませんでしたが、「ミズノ」ブランドの世界市場への普及を考えた時、海外他社とのライセンス契約を出来るだけ早く終了するのは、ブランド構築と海外戦略の上では、当然の策です。唯、北京オリンピックでは思惑が外れて、契約選手にミズノ商品を着用してもらえませんでした。スポーツ用品メーカーにとって、オリンピックは商品見本市みたいなものですから、自社商品のPR機会を失ったことは大きな損失です。
とは言え、長期戦略の下では、オリンピックとて一過性のプロモーションの場にすぎません。ミズノが損失を取り戻す機会は十分にあります。
国際化、即ち海外での生産・販売は、スポーツ用品メーカーだけの話ではありません。日本の多くのメーカーが実施している経営戦術です。そこでは「英語力」が不可欠です。スポーツ産業も例外ではないことをミズノやアシックスが示しています。
スポーツ産業で働きたいと思っている学生諸君には、英語の勉強を勧めます。
8月25日、「星野Japan」について本ブログに書きましたが、実は、8月31日(8月29日収録)放送の「Catch the Sports!」で、次のようにコメントしました
星野さんのWBC監督の可能性は、週刊誌や月刊誌などのメディアが発信する総括次第だと予想します。指揮官としての能力を疑うような論評がたくさん出るようだと、星野さんは持病があるだけに、監督就任を要請されてもすんなり受けないかも、知れませんね。
放送から10日が経って、予測を超える結果になりました。週刊誌やテレビが星野さんを酷評していましたし、オリンピックとは関係のない星野さんの「お金や人脈」まで批難の対象にしていましたので、頭に来た様を自分のサイトで何か言ってみたかったのでしょう。相当、怒っていると思います。
唯、今回の書き込みは、星野さんが戦略家ではなく、彼の思考回路は割と単純であることも露呈しました。大方の見方は、星野さん以外に代表監督を務める人はいないと思っていますから、当分の間ダンマリで良かったのです。
監督就任の要請がなければ、謹慎と称して数ヶ月休養を取れば良いし、もし、就任の要請があれば、それこそ、本当の最強軍団を作るべく、球界に全面協力を約束させることもできたはずです。再評価のチャンスが残っていたのに、サイトでの公表は早すぎました。
「沈黙は金なり」とはこのことだったんですかね。
野球をこよなく愛する人々が集う「野球文化学会」の年次総会に出席しました。今年で9回目を数える学会です。私は3年連続で出席しています。
会員は多士済済。多くが執筆を生業とされているため、原稿料が無料にも拘らず、機関誌、「Baseballogy」は400ページを超える分厚い本になっています。
仲間内の本ですから、相当厳しい意見や評論が掲載されます。また、ここまでやるかと思われるほど、細かいデータを駆使して選手を崇め奉る人もいらっしゃいます。だから、総会では、Baseballogyの論集が話題になります。
昨年の日本シリーズ完全試合目前での投手交代を論じ、過激な評論で有名な玉木正之さんから、「私のも過激でしたが、先生は私よりも過激でしたね」と嬉しいコメントを頂きました。
私の論文は、「野球界をリードすべき高野連、その戦略について」と題して、「高野連は大いに稼ぎ、大いに散じなさい」、と言うものでしたので、高野連を良く知る人たちには革命的な論調だったのでしょう。
しかし、日本のスポーツ産業を大きくするためには、プロリーグのみならず、高校や大学レベルのスポーツも大いに稼ぎ、稼いだお金を散じなければなりません。そうしないと、スポーツ経営を学ぶ学生の就職機会が増えないことになります。
「Baseballogy」に投稿した論文を読みたい人は連絡下さい。メールで送付します。
高校野球の特待生問題について、高野連が設置しました特待生問題有識者会議が最終答申で指針を公表しました。15人の有識者の皆さんは意見が異なる人たちでしたので、意見集約は難しかったと思います。ご苦労様でした。
有識者会議の委員が法曹界、私学関係者、スポーツ関係者によって構成されましたので、意見が割れるのは想定の範囲でしたが、「各学年5人以下の特待生容認」のガイドラインにはやや驚きでした。この会議は最初から特待生制度の是認から始まり、他のスポーツが認めている制度をどのように現実的な形で追認するかが焦点だったように見受けられます。
一般的公立高校は特待生の制度はありません。特待生を受け入れるのは私立校です。それだけでも不公平ですが、なぜ私立校は特待生制度の存在容認と存続を望むのでしょう?
表向きは色々ありますが、詰まる所は、甲子園出場や優勝を広告宣伝の一つと考えているからではないでしょうか。現実に、野球部が甲子園に出場すれば、また、出場するだけでなく優勝すれば、その高校の名前が地元のみならず全国に知れ渡ります。受験生の数が増え、学生の質も確実に向上します。今までにそんな例がたくさんあることを多くの人が知っています。
特待生制度はこれまで日陰の存在でしたが、これからは堂々と行うことができますので、私立校は甲子園を広告宣伝の場として活用することが認められたことになります。このことは、これまで奇麗事さえ言っておれば良かった高野連が世俗的な金銭的問題に対しても判断を迫られることになりましたし、プロ野球にも強い立場を取れなくなりました
私は、特待生制度を残すよりも、高野連が主体となった奨学金制度を創設する方が良かったと思っています。私立校は特待生に使う金をスポーツ施設の充実に使って他校との差別化を計るべきです。スポーツ施設の改善は野球部のみならず、全校生が便宜を受けられるからです。特待生によってではなく、立派な施設によって甲子園出場を果す方が、高校受験をする学生にもインパクトが大きいと思うのですが、皆さんはどう考えますか?
佐賀県唐津市で佐賀北高校の甲子園優勝を知りました。父親の体調が悪いので帰省するようにと入院先の先生から連絡を受けていましたので、唐津に帰省していました。寄る先々で途中経過をテレビで見ていましたが、0-4と佐賀北が広陵から差を広げられた時点で、「もう駄目だ」とテレビから離れ、用事を済ましている間に逆転優勝を聞きました。最後まで諦めてはいけないことを高校生から教えられることになりました。
地元の高校の甲子園優勝の感激を地元の人たちと共有するのは初めてです。野球は特別かも知れませんが、優勝の興奮と感激を体験しました。高校野球の地元に与える影響力の大きさを現場で見ることができたことは、偶然でしたが、大変貴重な出来事となりました。
今年の高校野球は「特待生問題」で揺れました。来年以降「特待生」の制度がどのような形に落ち着くのか見えていません。そんな中で、公立校の佐賀北の優勝です。公立校の決勝進出は1996年の松山商業以来11年ぶり、普通科のある公立高校の優勝は1984年の取手ニ以来の快挙です。これまで特待生の制度を活用した私立校が断然有利でしたが、佐賀北の優勝でメディアの論調は、普通校でも優勝できるとの気運に傾いています。
佐賀北の優勝で特待生問題が後退することを懸念します。佐賀北は特殊な例外(佐賀北には悪いですが、宝くじに当ったようなものです)と考えないといけません。私立校は、公立校のしかも進学校が優勝できるのだから特待生がいてもいなくても優勝は保証されていないと訴えて、特待生制度の存続と規制の緩和を強く主張するでしょう。
特待生と越境は高校野球の本質から大きく逸脱した制度であることは疑いのないことです。普通校の佐賀北の優勝は高野連により厳しい踏絵(判断)を迫ることになりました。
皆さんのコメントをお待ちします。







