本日の授業、「スポーツ産業構造論」に浦和レッズの白戸広報部長を招きました。レッズには夏休みに2年連続でインターンを受け入れてもらっています。その関係もあって、講義依頼を快諾してもらいました。
今年のレッズは戦績も業績も絶好調でした。Jリーグで最後まで優勝争いを演じ、更には、日本のクラブでは初めて、アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)優勝、クラブワールドカップ(クラブW杯)3位を勝ち取ったことも相俟って、2006年70億円だった収入が今年(2007年)は80億円に達する見込みだそうです。J1クラブの平均収入が30億円ですからダントツの稼ぐ力を誇っています。
しかし、世界の強豪クラブの収入を比較しますと、2006年の数字ですが、1位のReal Madridが約467億円、10位のLiverpoolで約282億円、20位のBenficaが約136億円ですから、世界のトップレベルに追い付くには一層の努力が必要です。
レッズの地域密着の応援は今やプロスポーツリーグの見本になっています。6万人収容のスタジアムをほぼ毎試合満杯にする集客力は驚異的です。白戸部長によれば、現状の延長で100億円までは達成可能だが、それ以上の収入増を目指すには、新しい挑戦が必要との意見です。
浦和の挑戦とは、従来の地域密着に加え、ACLやクラブW杯の定連になって「浦和レッズ」のブランドを海外に普及させることです。いよいよ、レッズが海外進出を視野に入れたことになります。ACL優勝とクラブW杯3位がレッズに大きな自信をもたらしたと思われます。
ただ、レッズだけの努力では限界があります。なぜなら、テレビ・マーチャンダイジング・スポンサーシップの権利処理をJリーグが行っているからです。現在、Jリーグからレッズに分配される金額は7億円程度です。総収入の10%に過ぎません。
Jリーグからの分配金がクラブ収入の50%以上にならなければ、レッズといえども世界のトップクラブの仲間入りは困難です。レッズの挑戦には、Jリーグの経営努力(収入増)の下支えが不可欠です。
投稿者:大坪正則 | 14:09








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