アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)で戦っている川崎フロンターレが同時平行的に行われる国内リーグの対柏戦で、ACL出場の8選手を先発メンバーから外したことが問題視されています。
一方、今、サッカー界では、強いクラブや有力な選手は過密日程を消化することが当たり前になっていることも事実です。以下は、FIFA(国際サッカー連盟)を頂点とするサッカー界の組織と主なイベント(試合)を簡単な表にしたものです。

上記に関連しますが、サッカー発祥の地、イングランドではFIFAが誕生する(1904年)前に、次の2つのことが決定されました。1つめは、国際試合(最初はイングランド対スコットランド)に出場する選手の解放「release」をクラブに義務付けたことです。2つめは、プロリーグが、発足(1888年)の後もアマチュアのFA(協会)の傘下に留まったことです。
ところが、サッカーが世界に普及するに伴い創立(1904年)されたFIFAと大陸毎に設立された連盟が、国・地域の協会の上部組織として君臨します。しかし、FIFA-大陸の連盟-協会は選手を保有しませんので、国際大会毎に選手を取り上げ(解放させ)ます。加え、大陸の連盟や国・地域の協会は独自のクラブ選手権を同時平行的に行います。したがって、強いチームに属する優秀な選手は殺人的過密試合スケジュールを消化することになります。ヨーロッパの強豪クラブでは、過密スケジュールの下で試合を消化するのは当たり前の状況になっていますし、過密スケジュールがトップクラブの証になっています。そこで、選手の負担を軽減する手段の1つとして、2チーム分の選手陣容を整えるようになりました。
日本のクラブが過密スケジュールに閉口している現状を勘案した時、日本のクラブもヨーロッパに近づきつつあるなとの実感を持つことができます。同時に、日本のクラブもヨーロッパ同様、思惑通りに、国際試合(たとえば、ACL)に進めない時に起こってくる経営リスクを覚悟しなければならなくなりました。川崎の問題は、日本のプロサッカークラブの経営が難しくなることを暗示しています。
投稿者:大坪正則 | 10:12








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